2016年9月5日月曜日

モデリング(2)

 人間は、記号(シンボル)を通して世界を見ている。そして、シンボルは同じと違うを効率的に区分してくれる。モデル化とは、世界に起こる現象を記述する方法であり、そのために数式というシンボルを用いる。数式もシンボルの一種である以上、人間の世界認識のあり方と本質的にかわらない。システム論とモデリングとは、不可分の関係にある。わたしたちが何かしらの世界認識をするとき、世界定め、つまり境界を定める。境界の中は、何らかの意味で同一の空間であり、境界の外は、内側とは異なる空間として区別される。境界に囲まれた中の領域を対象として、関心を抱いている現象に関しての記述を行う。私たちの専門分野である水文学では、流域をひとつの単位として考えることが多いが、地球全体を対象として、つまり、地球と宇宙空間との境界を境界として、水の循環を記述する研究もある。境界には境界条件をあたえ、システムの中には初期条件を与えるのが通例である。

0 件のコメント:

コメントを投稿